植物採集

2017年07月15日

長い様であっと言う間に1学期の終業日を迎えました。まだ、梅雨明けしていないのに、毎日真夏の様な日が続き、子どもたちも、真っ赤な顔をして過ごしていました。  学期末には、朗読の会、体育の発表会、歌の会等が続き、子どもたちの成長ぶりをご覧いただけたことと思います。さて、明日から子どもたちが楽しみにしていた夏休みです。怪我や病気に気をつけて、ご家族で素敵な時間をお過ごしください。今回は夏休み前ということもあり、夏休みのお薦めとして植物採集(標本づくり)をご紹介します。

私が通っていた小学校では、4年生と6年生が千葉県岩井での臨海学校でした。4年生では、磯学習。6年生では遠泳がありました。2kmほどだったと思いますが、臨海学校直前に500mをこえて泳ぐことができるようになり、ギリギリでエントリーされた記憶があります。当時、体が小さかった私にとって遠泳はかなりきつい物でしたが、無事に泳ぎ切ることができました。泳ぎ切って岸に着き、歩こうとするとフラフラでした。配られたおわん一杯の葛湯の味が今でも忘れられません。  そんな臨海学校でのことです。当時私を担任をしてくださっていた先生が、海からきれいな色をした海藻を拾ってきては、押し花(葉)を作っていました。その先生は、理科が専門だった様で、遠足と言えば、いつも山登りでした。今思えば、私が大学で山のクラブに所属していたのもこの先生の影響かもしれません。先生がやることなすこと、気になって、よく見ていたのでしょう。当時の臨海学校が何泊だったかよく覚えていないのですが、数日の間にそれらの海藻は、きれいな押し花(葉)になり、スケッチブックに貼られた標本は、見事なできあがりでした。思わず、「すごい!」と、私の心は動かされました。その夏休みに、私は残念ながら海へ出かける機会が無かったのですが、図鑑で色々な海藻を眺めて過ごしました。

皆さんは、昆虫採集は聞いたことがあるかもしれませんが、植物採集という言葉は聞いたことがないかもしれません。「押し花」ならあるでしょう。近くの公園で「四つ葉のクローバー」を探して、押し花(葉)に仕上げ、しおりなどにした経験はお持ちではないでしょうか。こうした押し花(葉)は、正式には植物標本と言います。標本としては、花、葉、茎、根、全てがその植物の様子を表すので、植物の体全体を押し花にします。肉厚なものは、乾燥が遅いばかりでなく、重しをかけたときに形が崩れてしまいがちなので、薄い物がやりやすいでしょう。なかでも、海藻は、体が平たく、標本をつくるのに適しています。また、色も赤、緑、黄色、褐色など様々で、形もいろいろあっておもしろい標本になります。

簡単に作ることができるので、その作り方をご紹介しましょう。一言で言えば、植物を形良く、乾燥させれば良いのです。標本作りでは、花のしくみ、葉の形、葉のつき方、茎の形、広がり方がはっきり分かる様に、広げて乾燥させるのがコツです。まず、採集してきた植物をよく洗い、土や汚れを落とし、水気を切ります。次に、平らな台の上に新聞紙を広げます。始めのうちは水分が多いので、朝刊ぐらいの厚さが良いでしょう。丁度半分ぐらいの所で広げて、その片側に植物の体をのせ、できるだけ重なり合わない様に全体を広げます。形が整ったらもう片側の新聞紙をかぶせます。さらに、その上に全体をおおうくらいの板を一枚のせます。最後に、重しとしてコンクリートブロックなどをのせます。ここからは、根気がいります。毎日、新聞紙を取り替え、ゆっくりと乾燥させていきます。十分乾燥したら、スケッチブックなどの頁にセロテープで止めれば完成です。その際、海藻の名前を調べて記入したり、採集した日付、場所を記入しておくと良いでしょう。おしゃれな作品に仕上げたい人は、大きな画用紙に、色とりどりな標本を自由に並べて仕上げるのもいいでしょう。

以前あった、明星学園千倉寮では、1階の部屋の名前が海藻でした。アオサ、カジメ、ホンダワラ、ツノマタ、ワカメ。クーラーもない古い建物でしたが、子どもたちや先生達と過ごした楽しかった日々が思い出されます。

校長だより
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