視点

2017年11月01日

雨の多い秋です。3週にわたって遠足が延期になり、やっと先週出かけられた学年もありました。インフルエンザも流行し始めているようです。2学期の山場を迎え、朗読の発表会も行われています。健康に気をつけて、乗り切りましょう。

さて、先日久しぶりに数学の研究会に出かけました。半年ぶりにもかかわらず、何時ものように接してくれる仲間はありがたいものです。いくつかのレポートの中で東京オリンピックのエンブレムについての話題がありました。今回は、そのことをお話ししましょう。

東京オリンピックのエンブレムについては、みなさんも記憶に新しいことでしょう。いろいろあったあと、野老 朝雄(ところ あさお)氏の「組市松紋」に決まりました。江戸時代から日本で愛されてきた市松模様を思わせる、扇や桜をイメージさせる図柄は、多くの日本人の心を捉えたのでしょう。

さて、このエンブレム。よく眺めてみると、二つの長方形と一つの正方形でできていることが分かります。では、この三つの四角形はどの様な共通点があるのでしょうか。

下の図をご覧ください。正十二角形に内接する四角形なのです。そう言われてみると、エンブレムの内側には確かに正十二角形らしき形が見えてきます。

 

 

このエンブレムは、これら9個の正方形と二種類の長方形それぞれ18個ずつで構成されています。そして、3個の正方形と二種類6個ずつの長方形が扇のように並び、一つのユニットを形成しています。このユニットが120°回転するとエンブレムになります。

さらに、これらのパーツを回転せずにそのまま平行移動させます。すると…、なんとパラリンピックのエンブレムになります。普段、たしかに綺麗だとは思いましたが、それ以上踏み込んで考えてもみなかったので、とても新鮮で、驚かされました。

私は、今年の初めに「創造」という言葉を掲げました。何か新しいものを創り出すには、ひらめき、新たな「視点」が必要です。何気ない、「気づき」こそがそうしたきっかけを作るのではないでしょうか。忙しい時ほど、「気づき」を大切にすることで、思わぬ展開を果たせると思います。また、「気づき」は、コミュニケーションにおいても大切です。制作者の意図をおもんばかることがエンブレムの秘密を解き明かしてくれるのと同様に、人の心をおもんばかることなしにコミュニケーションは成り立ちません。

「創造」が「人を繋ぐ」ことにもなるのだと、改めて考えさせられました。今年も残すところあと、2カ月となりました。「気づき」のレベルを上げ、一つでも、一人でも、働きかけることができればと思いました。

※ 東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムは、公式ホームページでご覧ください。

校長だより
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