第2回 授業研究

2013年06月05日

今日の授業研究は、7年国語Aの山上先生の授業、そして9年長谷川先生の現代文の授業、学年ごとに授業研究が行われました。7年の教材は宮沢賢治の『オツベルと象』。中学校で学習する最初の文学教材であり、小説を読むための基本となる「具体と抽象」「登場人物」「語り手」「対比」「オノマトペ」「比喩」「寓話」「物語世界と現実」といった事項を、作品を読み進めながら学習していきます。

授業研究をする中で、しばしば話題になることがあります。ある大きな課題を考えさせるために、その前段階として、きちんと整理させる作業を行い、多くの生徒が無理なく目標点に到達できるように、そこに至る課題・発問の順番を考えるべきか。あるいは、最初に大きな課題を提示し、その根拠を自ら探し出させ、発表された生徒の発言の対立点を手掛かりに読みを深めていくという方法をとるべきか。これは、どちらが正しいと一概に言うことはできません。たぶん答えはその中間のどこかにあり、その課題によって生徒がどのように活動し、表面的ではない思考の深まりがどれだけ生まれるかによって決められるべきものなのでしょう。ただ、一般論として後者の方がダイナミックな授業、生徒が主体的に読みに関わる授業になる可能性が大きいであろうことは間違いないことです。しかし、この方法は授業で扱うことの何倍もの教材分析と思いもよらない生徒の発言をさばく授業者の力量が試されます。よく、外部の研究会で後者のような授業の実践報告をすると、「おもしろいと思うけど、自分にはこわくてできない」といった声が返ってきます。当然、授業者の描くシナリオ通りの展開になるとは限りません。クラスによって流れが変わることもあるでしょう。生徒に何を学んでほしいのかがはっきりしていないと、生徒の活動にばかり目がいってしまい、何のための授業なのか分からなくなってしまうことにもなりかねません。予定授業時間数では終わらなくなることもあるでしょう。

でも、明星学園にはこのような授業を行う自由があります。そして、それを実り多きものにするために、教科を超えた研究会を定期的に行っています。与えられるのをただ待つのではなく、自ら考える生徒になってほしいと願っているのはどの教科でも同じです。1時間の授業としてはうまくいかないことがあったとしても、そのような授業をとおして生徒としっかり向き合うこと、教員こそが学んでいるのだという姿勢を示すことが大きな力になっていくのではないかと思います。

(副校長 堀内)

中学校ニュース
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